爆発しろ!
なんて悲劇だ。 葛籠最愛(つづらもなみ)がまず最初に思ったのはそれだった。 今日から貴方は正義のヒーローです、なんて何処の子供向けアニメだ。 セーラー服で戦う某惑星少女アニメくらいに唐突だった。 水先案内人らしいその白い獣(決して絶望する某魔法少女アニメに出て来る奴ではない、 決して)(どちらかと言えば某絶滅危惧動物少女漫画に出て来る研究者みたいなキャラだ) (そう信じたい)に教えられたのは、 このヒーローをやるのに必要なのは人と人とが育む愛のパワーなんだとか。 要するにリア充のいちゃいちゃちゅっちゅである。 何だこら、非リアに喧嘩売ってんのか。 いろいろとぶつけたい鬱憤はあるものの どうにも最愛が戦わなくてはこのご近所は危ないようではあるし、 このまま放っておけば地球が危ないレベルになるらしいので、 戦わないという選択肢は最初っから封印されているのである。 木の板でばってん型に釘が打ち付けられているのである。 ひどい。 なので今日も今日とて最愛は肩に乗っかった白い獣と共に戦うのだ。 ああ、なんて悲劇だ。
20131009